旅行代金中で航空券代は相当な割合を占めますので、可能な限り安くおさえたいところです。
LCCは価格が非常に安いのが売りです。
実際、僕も年に2回程度しか飛行機に乗らない時はLCCで充分かなと考えていました。
しかし、いろいろな要素を考えていくと、
ANAやJALもそう高くない、
ということを理解してからは
ANA一択にしています。
正直もっとはやくに気づくべきだったと、感じています。
ということで、今回はANAやJALは割高なのか検証しました
LCCのメリット【現金払いが少ない】
東京(羽田・成田)- 札幌間で2019/6/3を想定して、トラベルコで航空券を検索しました。
LCCであるJetstar、Vanilla ariは成田-札幌間で6,000円を切る価格で非常に安くなっております。
一方で、ANAとJALではどうか??
札幌-羽田間で約12,000円と、LCCと比較して倍の値段設定です。
やはり、現金の支払いが少なく済むというのはLCCの大きな魅力だと思います。
LCCのデメリット その1【成田発着が多い】
前述の通りLCCは成田発が多いです。では、品川と羽田・成田間の交通費を計算しましょう。
- 品川-成田間;スカイアクセス(1,500円)or スカイライナー(2,700円)
- 品川-羽田間;京急線(410円)
となると、
- LCC 成田発 Jetstar 5,340 + 2,000 = 7,340
- ANA 羽田発 11,860 + 410 = 12,270
少し差が埋まりましたね。
これに加えて、成田への移動は一時間以上かかります。羽田は30分程度です。
ここの差はかなり重要です。
成田は都心から遠いのです。お金と時間の両方かかります。
マイル加算を含めればANAは高くない
次に、ANA、JALの大きな魅力の一つであるマイルについて考えていきます。
今回はANAについてのみシミュレーションします。
まず、東京-千歳間で貯まるマイルですが、以下のようになります。
条件は
ゴールドカード(+25%)
ANAスーパーバリュー75(運賃7 積算率75%)
↓この時の積算マイル
東京-千歳 477マイル
今回、設定をゴールドカードにしたのはスターアライアンスのマイルを貯めて飛行機に乗ることを想定する場合、最低でもゴールドカードを所持しておいた方が良いからです。
実際、ぼくもこれをVISA ANAゴールドカードをメインカードとしています。

マイルは特典航空券に変換するのが一番お得です。
わかり易くするために、以下のレートで計算します。
- 国内線 : 2円 / 1マイル
- 国際線(エコノミー):3円 / 1マイル
- 国際線(ビジネス) : 5円 / 1マイル
コツコツとマイルを貯めてビジネスクラスの国際航空券に変換した場合、
11,860(航空券) + 410(交通費) – 477(獲得マイル) × 5(変換レート)
= 9,885
となり、LCCとの差は2,000円程度になります。
- 国内線 : 2円 / 1マイル → 11,316
- 国際線(エコノミー):3円 / 1マイル → 10,839
となります。
成田までの移動時間を考えると充分に許容範囲内かと、僕は考えます。
LCCのデメリット その2【制約が多い】
窓口カウンターが遠い
LCCの窓口カウンターはとても遠いです。
僕のメインユースの空港である千歳空港では、JRの到着口からかなりの距離を移動する必要があります。
LCCは荷物の制限が厳しい。追加料金発生あり。
LCCでは持ち込める荷物のサイズはANAやJALより小さく設定されています。
各社かなり細かい規定があるので確認が必要ですが、おおまかにいうと
- ANA : 20kgまで無料
- LCC : 7kg-10kgまでが無料。それ以上は追加料金発生
航空券自体は安く予約できたけど、実際、空港へ行ったら追加料金で総額は高くついた、
という状況も想定できます。
座席が狭い
スタンダードの座席の比較です。
ANAやJALは31インチ=約79cm)。
それに対して、LCCは29インチ(約75cm)が採用されています。
小柄な方であれば問題ないのですが、この5cmの差はけっこう効いてきます。
ANA、JALがあう人
- マイルを貯める
- 年に数回は飛行機に乗る
- 時間はできるだけ節約したい
LCCがあう人
- とにかく現金支出を抑えたい
- 時間には結構余裕がある
- 手荷物は少ない
結論
ANAの航空券は決して高くない。サービスを考えると極めて値段相応。
