先日、仕事の関係でイタリア ミラノを訪れました。仕事も充実し、幸いにも、観光する時間も充分にとれて、とても有意義な旅となりました。個人的に海外旅行は2回目。ミラノはもちろん初。
空港からのアクセス方法や、ミラノ象徴であるドォウモも観光など、これからミラノへ行こうとしている方へ少しでも参考になればと思いミラノでの観光のポイントをまとめます。
“ミラノ”ってどんな街??
イタリアでは首都ローマに次ぐ第2の都市。北イタリアでは最大の都市で、商業、工業、金融の中心でもあり、観光都市としても有名。人口は130万人程度で、日本に置き換えると京都市とさいたま市の間くらい。
そもそもイタリアの人口は日本の半分程度なので、イタリア国内での権威は高い街。緯度は北海道の稚内と同程度、しかし、北海道よりは全然暖かい気候。僕は5月の末に訪れたが、日差しは強くサングラスは必須。
気温は暑くもなく寒くもなく、非常に過ごしやすかった。日本の本州のように湿度が高くないので、気持ちの良い天気が続く。ということで、5月末のミラノの気候は北海道の6月くらいの気温に近い印象。(北海道人談)もちろんヨーロッパの大都市のご多分にもれず非常に歴史の深い街であり、多くの歴史的建造物や美術館を有し、街並みそのものももとても美しい。
北イタリア最大の都市のため各主要都市への交通の拠点となっており、北イタリアの観光拠点とてしても便利が良い。鉄道の拠点は“ミラノ中央駅”また、3つの空港を有しています。
国際線からミラノへ入る場合は、
マルペンサ空港を使うことになります。
- マルペンサ空港(海外からの便。日本からの便はほぼここ)
- リテーナ空港(国内、欧州近距離)
- オーリオ・アル・セーリオ空港(主にLCC)
どこの航空会社でいく??
そもそも観光が盛んなイタリアの北部最大の都市だけに、マルペンサ空港には非常に多くの航空会社が乗り入れています。日本に乗り入れている航空会社のほぼ全てで、経由便でミラノへ行けます。
しかし、直行便はイタリアの航空会社アリタリア航空(スカイチーム)のみです。基本的に直行便は高いです。旅慣れていない方や予算に余裕のある方の選択になります。
今回、僕が選んだのは中国国際航空です。SFC修行中の身であったのでスターアラインアンスであること、そして値段が格安で、千歳から飛べることを理由に決めました、東京や関空からであれば、往復で10万を切るプランもあります。
ネットでの評判はあまり良くなく、正直不安でしたが乗ってみた感想は“まあ、普通”でした。ネットに書かれているほど悪くなかったです。
エコノミーでしたが、食事もまあまあでした。コスパを考えると全然ありの選択と思います。今回は北京乗り換えでした中国国際航空は、上海か北京での乗り換えになりますが、北京を選択することを強くオススメします。上海は北京の倍くらいのトランジットタイムが必要なようです。
北京でのトランジットは90分くらいはとっておきましょう。航空会社では60分で可能とのことですが、手荷物検査がかなりかかるのと、空港自体がとても広いので搭乗口まで10分もしくはそれ以上歩くことが多いと想定されます。トランジットの時間は充分にとりましょう。


日本の地方空港から(ぼくの場合は新千歳から)行く場合、ANAやJALでは一度、東京に出る必要がありますが、北京経由だとの乗り換えが一回で済みますので楽チンです。上海の空港はトランジットに時間がかかるので注意が必要です。
日本の航空会社を選らんだ場合は、欧州内での乗り換えになります。ANAであればミュンヘン、ウィーン、フランクフルト、デュッセルドルフ。JALではロンドンやヘルシンキでの乗換のようです。
空港から街へのアクセスは電車で簡単です。
海外からミラノの玄関口は“マルペンサ空港”です。マルペンサ空港はミラノの中心部から北西に50km程度に位置します。電車で一時間程度です。空港から電車の駅までは直通で徒歩10分程度で行けます。
切符の購入は、自動販売機とカウンターとがあります。自販機の操作も難しくはないのですが、カウンターでGoogle mapをみせれば、必要なチケットを用意してくれます。中心部までは1時間程度です。カウンターの女性は英語がきちんと伝わりましたよ。
ミラノ・マルペンサ空港-カドルナ駅まで
ミラノ観光拠点は??
ミラノの観光拠点は“Stazione Cadorna(カドルナ駅)”です。マルペンサ空港から直通であり、地下鉄(メトロ)、近郊への鉄道、市電(トラム)の全てが乗り入れているので、とても便利な駅です。近くには観光名所の一つであるスフォルツェスコ城にも近いです。また、ドォウッモや最後の晩餐があるサンタ・マリア・デッレ・グラツイエ教会にも徒歩圏です。
ミラノを拠点にして近郊都市へ観光に行く場合は、ミラノ中央駅から電車を利用することになりますがカドルナ駅から地下鉄で11分なので、まずはカドルナ駅を拠点に考えると良いと思います。
ミラノの象徴 ドォウモ
ホテルの選び方は??
カドルナ駅へのアクセスを重視しましょう。移動には地下鉄が一番簡単かと思います。地下鉄でのM1、もしくはM2の駅に近いホテルを選択しておけば便利がと思われます。
今回のミラノ滞在では、アパートメントホテルを利用しました。本当に普通の賃貸アパートのいくつかの部屋かをホテル会社が買い取って貸し出ししているスタイルでした。ベットルームが複数あるタイプもあるのでシェアして宿泊すれば費用を抑えることができます。
また、キッチンや冷蔵庫もあるので、スーパーで食材を買い込んで料理をしたり、部屋飲みも可能です。洗濯機がついている場合もあるので、長期の滞在も可能です。長期滞在を検討している方は施設に設備を確認してみることをお勧めします。
今回のアパートメントホテル。見た目はいたって普通のマンション。
オススメの観光の仕方
レナルド・ダ・ヴィンチの“最後の晩餐”はサンタ・マリア・デッレ・グラツイエ教会の食堂に書かれた壁画ですが、小人数が15分毎の入れ替え制となっており、チケットは争奪戦となっております。ミラノ観光には欠かせないスポットなので、是非、訪れたいスポットですのでミラノへの渡航が決定し次第、早々にチケットを予約しておくことをお勧めします。
最後の晩餐
ちなみに僕は1ヶ月前にオフィシャルサイトでチケットを探してみましたが、ソールドアウトでした。そんな方にお勧めの観覧方法があります。旅行代理店のオプショナルツアーに申し込むことです。
ぼくはこちらの方にエントリーする事で、最後の晩餐、スカラ座、ドォウモ、などを日本人のガイド付きで周ることができました。VELTRAで€100(¥13,000程度)でした。いずれも歴史深い建物なので、ちゃんと解説していただきながら観る方が楽しめるかと思います。充分に元が取れるツアーでした。
もちろん、“自力で周るぜ!!!”という方もいらっしゃろうかと思います。そんな方は、地下鉄、トラム、バス、近郊電車の共通チケットを購入すると良いですよ。地下鉄の自販機でカードを使って買えます。値段も手頃です。2day passで€8.25。二日で6本乗れば元が取れます。
市内の半日観光ツアーなどが便利です。最後の晩餐のチケットは非常にとりにくいので、こういったツアーを利用するのも良い手です。
他の都市へも日帰り可能
ミランを拠点として、北イタリアの他の都市へ訪れることもできます。候補としては、ベネチア、ベローナ、ジェノバなどです。こちらも代理店で色々なオプショナルツアーを販売しているのでチェックしてみてください。自力で行く場合はミラノ中央駅から電車が良いかと思います。海外の電車の御多分に洩れず、運行スケジュールはとてもルーズなので時間にゆとりを持って行動しましょう。
僕はミラノから日帰りでベネチアに行きましたが、高速鉄道は事前予約の方がかなり安くなるようで失敗したな〜、と思いました。早めに予約しておくのが得策です。
治安は??
最後は治安のお話。イタリアはスリが多いと聞きまが、ミラノの治安は割と良い方ではないかと感じました。イタリアは南の方が治安は悪いようですね。
地下鉄の駅も綺麗だし、浮浪者や物乞いもいませんでした。ただし、ドォウモからの続くミラノのメインアーケードであるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアでは“ジプシー”と呼ばれる集団がたくさんいます。彼らはスリのプロ集団なので気をつけるようにと観光ガイドさんがおっしゃっていました。
他の通りでも同様で、お店の前で暇そうに人たちには要注意です。基本的に近づかないようにしましょう。また、子供を使ったスリも横行しているようで、子供だからといって向こうから近づいて来た場合には細心の注意は払いましょう。
当然ですが、夜間はさらに注意が必要なようです。宿泊が少し郊外だったので夜の繁華街は出歩かなかったのですが、日中にも増して注意は払いましょう。可能な限り一人で出歩かない方が良いかと思います。
ドォウモの広場やスフォルツェスコ城には、ミサンガを投げてくる黒人がいます。ミサンガは決して拾わないようにしましょう。まず基本は近づかない、話しかけてきたら“No”と拒否しましょう。
観光の時の基本的な注意事項を以下にまとめます
- 財布は後ろポケットに入れない。
- 荷物は最小限にして、前がけできるボディバックが便利。
- 話しかけてくる人には構わない。“No”とはっきり拒否する。
- 時には近づいてくる子供にも注意を払う。
- 混雑している場所は特に注意を払う。