学会プレゼン 基本の6つの構成 

今回から具体的な資料作成方法に入ります。

学会発表ではいわゆる ”型”  が存在します。

学会資料作成に最低限必要な知識として、一般的な構成を紹介と、

そのコツをご紹介します。

 

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基本の6つの構成

学会資料は鉄板の流れがあります。

背景 → 目的 → 方法 → 結果 → 考察 → 結論

スライド 作成

学会に行くと95%はこれで進みます。

なので、これがつかめれば発表は大丈夫ですし、

聴く方も楽になりスムーズに内容を理解できます。

では、それぞれどんな事が必要かをていきましょう。

[背景]

ここで行うのは、発表に関連したことの現状調査と問題点の炙りだしです。

自分が働く環境の説明も必要ですが、説得力を増すには文献のデータも必要です。

英語文献ならPubmed、日本語ならJ-Stageが使えます。

 

文献を参考に ”いま世の中こんな感じ”   です。次に ”当院ではこんな感じ”  です。

なので、 ”当院ではこんなところが足りてません。”

 

とういように考えると、問題点をわかりやすく提示できます。

 

[目的]

ここはズバッと一行で書きたいところです。

背景で炙りだした問題を解決することを目的とします。

よく使われる言い回しは、

”本研究の目的はooooooを改善することです。”

”本研究の目的はooooooの有用性を検討する。”

などです。

 

あくまでポジティブな結果を得ようとする言い回しが重要ですね。

目的をダラダラ長く書くと、その発表を行うの趣旨がブレやすいので、少ない文字数で書くのが個人的は好みです。

聞く時もその方が伝わって来やすいです。

 

[方法]

ここでは、書く必要がある項目がたくさんあるので長くなりすぎないように注意する必要があります。

放射線の領域では以下の様なフォーマットが多いです

・対象 患者 or ボランティア

・期間 ex) 2000年1月~2010年12月に当院 oo科を受診し、ooを行なった全ooo例 

・使用機材

・検討方法 何と何を比較した。 ex) 撮影法A群  vs  撮影法B群

・使用した統計処理

 

一つ大切なことは、”どういった統計処理で比較をするか” をはじめに決めておくことです。

それによって、必要なデータ数や整理の仕方が変わってきます。

はじめのうちは経験ある方に相談しながら行うのが良いと思います。

統計に関しては今度まとめてみようと思っています。

[結果]

ここでは結果をありのままに書きます。

細かい数字の羅列は字が小さくなりやすく、視覚的に不利なので、

できるだけグラフや表にまとめてしめしましょう。

統計処理の結果も一緒にグラフや表の中に記述します。

聴衆が観て、内容を把握しやすいことが一番です。

 

[考察]

“なぜそのような結果になった” のかを述べます。

文献(先行研究)と自分たちの研究の比較も有効な手段です。

先行研究と差異があれば “方法によるものなのか??” ”対象によるものなのか??”

などをまとめていく形になります。

自分の考えを明確に述べる必要があります。

その研究の限界も述べておく必要があります。(limitation リミテーションといいます。)

limitationは結論の前に別項目として提示するパターンもあります。

[結論]

ここが一番重要です。なぜなら聴衆はこう思うからです。

”で、結局どうなの??”

なので、ここもズバッと一言でまとめます。

いいまわしとしては、

”本検討でoooooooが証明された。”

“本検討でoooooooが確認された。”

 

よく、”ooooooが示唆された” と、ちょっとお茶を濁す感じで終わる方がいますが、あまりお勧めできません。

せっかく行った検討なので、自信をもって発表した方が良いと思います。

 

これで一通りのながれはOKです。

 

[目的] と [結論] の結びつけ

目的と結論は一本の線でズバッと結びつくようにしましょう。

意外とここがうまくできてないと、趣旨が伝わらなくなってしまいます。審査の厳しい国際学会ではここはかなり重要です。

目的と結論を結ぶ線がまっすぐ書かれていない、発表は聞いていてフニャフニャした印象を受けます。(あくまでイメージですが。。。)

 

目的-結論の間に一本芯が通らないと聞き手に刺さるプレゼンには、絶対にならないです。

 

目的 ”本研究の目的はooooooを改善することです。”

結論 ”oooooによってooooooを改善した。”

 

目的 ”本研究の目的はooooooの有用性を検討する。”

結論 “ooooにおいてoooooは有用である。”

このような完全対応形でまとめたほうがbetterです。

 

実は5-7分の学会発表においては、聞き手は方法の細い部分までは記憶できません。

目的を結論を明確にすることで、聴衆に自分の仕事を印象付けることができます。

ここだけはブレないようにしましょう。

 

 

ボリュームによっては2演題に分けたほうが吉。

目的 →  結論  を一本のラインでまとめるためには、あれもこれもは厳禁です。

二兎を追う者は一兎も得ず になってしまいます。

たしかに、自分の仕事の成果は余すところなく伝えたいわけで、

できるだけ多くのことを盛り込みたくなる気持ちはよーくわかりますが、

ここはグッとこらえましょう。

 

もし、ボリュームがどうしても多くなるなら目的を明確に分けた2演題で発表したほうが良いと思います。

発表時間が多少短くなったり、内容が重複してしまう部分がでてくるとは思いますが、

  • 情報が多すぎ
  • 発表時間長すぎ
  • 内容伝わらなさすぎ

の三重苦になってしまうのは避けましょう。

準備は大変になるかもしれませんが、楽をしては得るものも少なくなってしまいます。

 

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シンプルなスライド作成のコツ -文字量を減らして伝わるプレゼン-
今回は実際にどのようなスライド資料を作れば良いかというお話。基本は文字数が少なく、図や表を多く使った視覚に訴えるスライド作りがオススメです。大きな文字を使ったシンプルなスライド作成のコツについて解説します。

 

ということで、今回は学会発表の基本構成についてでした。