今回は少しお時間が長いプレゼンで気をつけたいポイントについてです。ありがたいことに、最近はときどき講演の依頼をいただくようになりました。プレゼンの時間は30分〜60分ほどになります。このように長時間のプレゼンでは、もう少し気をつけることが増えてきます。
ぼくは普段以下のことを気をつけています。
- 概要とkeywordの提示
- 掴みの笑い
- 時間厳守
概要とkeywordを提示しよう。
講演ともなると、それなりの時間(30-60分)をそれなりの時間を話すことになります。
その時間を話す場合、
”今日のテーマはこれと、これです。”
と初めに提示しておいたが良いでしょう。
例えばブログで言えば”目次”の部分がこれに当たります。
これを提示することで、まずは、本日の話の設定を伝えるわけです。
その方が聞く方の準備が整います。
急に話を投げかけるよりも食いつき方が全然違ってきます。
また、初めに”結論”から入るのも良い方法です。
”今日の話は結局これです。”と力強く打ち出しましょう。
はじめが肝心です。
僕はサンドウィッチマンの漫才が大好きよく見ますが、初めに場面設定を説明します。
同じように自分のプレゼンの状況設定を説明します。
”今日はこれのテーマについて、これとこれとこれを中心に話します。”
と、聴衆へ宣言しましょう。まず、話の全体像をみせることが大切です。
しっかりと話しを聞くというのは、とても労力がいる行為のなので、可能が限り聴衆が楽なように段取りをするのがマナーです。
講演の大きなテーマは主催者から、もしくは自分の演題名から伝えることができるので、
小テーマを提示する、または、重要なキーワードを伝えるのが良いと考えます。
また、Take home message を初めに伝えてしまうのも良いを思います。
最初に、”今日はこれだけは覚えて帰ってね!!” といってしまうわけです。
そうすると、その部分の話になった時に、聞いている方に集中力もあがります。
聴衆の集中力は演者にも伝わるので、講演会自体がとても有意義なものになっていきます。
掴みの笑いをとろう。
また、漫才の話みたいなってしまいますが、
掴みの笑いば場を和らげるのにとても良い薬となります。
プレゼンの場では、話し手も、聞き手も双方がある程度緊張した状態で始まるものです。
ぼくも何度やっても緊張します。
超有名なプレゼンテーションの場にTEDがありますが、TEDでのプレゼンテーションを見ると、多くのプレゼンターは序盤で軽いジョークを入れて積極的に笑いをとりに行きます。

大きなプレゼンになればなるほど、聴衆は構えて待ちますから、
序盤でのユーモアで笑いを作ることができれば、
場は一気に和らいで、話しやすく聴きやすい雰囲気が作られます。
もちろん、芸人の様な大爆笑を取る必要はありません。
みんながクスッと笑えるエピソードを話せば良いので。
でも、それが難しいんですけどね。。。。
ぼくがよく使う手は、
まず笑をとりにいく→スベる→ ”みなさん、今の笑っていただくところでしたよ。”
というと、ある程度はクスッと笑ってくれます。
それだけで、かなり自分の緊張も楽になります。
また、聞き手としている時は、この人のプレゼンは期待できそうだな~
と、感じるわけです。
とううことで、プレゼンにちょっとのユーモアはとても大切です。
是非、みなさんもトライしてみましょう。
スベっても大丈夫です。
発表時間は必ず守ろう。
一時間ものの講演で多いのですが、時間をオーバーしてしまう方がけっこういます。
これは重大なマナー違反です。もちろん、短時間である学会発表も時間は厳守です。
会の運営自体に大きな狂いが生じるので、必ず時間は守りましょう。
また、座長の先生などに悪い印象を残すことは避けるが重要です。狭い世界ですから致命的な損失になってしまうかもしれません。
逆に、良いプレゼンテーションができれば、好印象を持ってもらえるので、次の講演に繋がったりしますし、何より仲良くなれます。仲間認定してもらえるの本当に嬉しいことです。
講演を聴きに来てくれている方は貴重な時間を割いて、そこにいらっしゃるわけで、その会の後に、友達、家族もしくは恋人との予定がある方もいるでしょう。
そんな方々の前で時間をオーバーすると確実に嫌われてしまいます。
発表時間を守るコツは、以下の3つです。
- 発表者ツール
- 小テーマの時間の把握
- 腹八分
1)まず発表者ツールで時間を見ながら行うこと。
発表者ツールを使うことで、現在の時間、開始からの時間を確認しながら進めることができます。
また、次のスライドも表示されるので、つなぎがスムーズになり、全体的な時間短縮につながります。
keynote 発表者ツールの画面
2) 小テーマごとの時間を把握しておくこと。
事前に ”この部分を話し終えて、経過時間が OO分 ならOK”というのを把握しておきましょう。
これには事前の練習が重要です。
何度か通して、喋ってみて各セクションの時間を把握しておきましょう。
往々にして、本番は緊張で少し早口になるでの、最初のセクションで経過時間が少なければ、次のセクションをゆっくり話すための”ゆとり”として使えます。
時間が少しオーバー気味であれば次のセクションで取り戻しましょう。
ちなみに60分の講演であれば小テーマを3つにして、各々18分とし
小テーマ 18分 × 3 + 冒頭の挨拶 5分で59分となります。
おそらく挨拶で5分使わないので充分にゆとりのある時間設定です。
30分の講演なら
8分×3=24 + 冒頭の挨拶数分 = 27分
くらいでまとめます。
このくらいの時間設定にしておいた方が、楽な気分で進行できると思います。ぜひ試してみてください。
3)腹八分目
そもそも多くを盛り込みすぎないことも大切です。
長いと嫌われるけど、短くて怒られることはないと思います。
こころがけは腹八分目です。
そもそも良いプレゼンは ”削ぐ” 作業が大切です。
綺麗に腹八分目に収められたプレゼンは、それだけで良いプレゼンなのかもしれません。
制限時間内に収めることをゲームだと考えて、楽しみながら行ってください。
ということで、今回は長時間になるプレゼンならではの注意点についてでした。