医療職の永遠のテーマ?? ジェネラリストとスペシャリストについて考えてみた。


医療は資格を有した多くのプロフェッショナルの集団でなりたっています。あまり一般には広がっていませんが、各々の資格は専門性によってさらに細くわかれていきます。たとえば、看護師は専門看護師と認定看護師合わせて30種以上になります。我々、放射線技師の世界も同じで専門技師の制度があります。

ぼくはMRI専門技術者というのを持っていて、ここ数年はMRI専属で仕事をしています。自分の施設ではMRIのスペシャリストとしてみられています。(まだまだ修行中ですが。)

一方で、いろいろある放射線科の業務をローテーションでまわるメンバーもいるわけです。こちらは、いわゆるジェネラリストです。

 

看護師さん達の動きをみていると、数年単位で部署がかわっていく方々と、専門ないし認定を持っていて一つの部門をずっと担当している方、がいます。

 

 

こうも勤務形態が違うと当然いろいろでてきます。。。

スペシャリストは ”あいつ、あれしかやってない” と言われますし、

ジェネラリストは ”ある程度できるけど突き抜けたものがない” と言われたりします。

僕自身両方経験済みですし、自分でもそう思ったこともあります。これはもうある程度どうしようもない事ではないかと思うのです、感情的な部分も含めてねですが。

 

そんな状況なので、

”スペシャリストとジェネラリストとどっちがいいの??”

”どういうところ目指していくべきなの??”

”どういうふうに部下を教育していくべきなの??”

とういう疑問が自然と浮かびます。

 

ということで、今回はこの永遠に続くであろう課題について、真剣に考えてみました。

結論は以下のとおりです。

  • 結局はどちらも必要。でも入り口はジェネラリストが吉
  • 一定期間はスペシャリストとして活動
  • あとはジェネラリストのふりした雑用かな〜

 

では、それぞれに考えを述べていきます。

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結局はどちらも必要。でも入り口はジェネラリストが吉

やっぱり、結局はどっちも必要。チーム内でのバランスが大事かな〜、というのが本音です。

手術

 

じゃあ、ライセンスをとって最初の育成方向はどっちが良いか、と考えると

ジェネラリストで育成された方が吉

だと、思います。

 

ほとんどの人そうのように指導されているではないかと思いますが、たま〜に、最初からスペシャリストコースに乗る人がいます。確かに、若くて意欲があって、頭が柔らかい時の方が吸収も速いです。そういった方はかなり若い段階で頭角を表してきますね。なんだかんだ言って、我々も技術職で実力社会です。

 

一つの分野で呼び抜けているスペシャリストの方が発言権も強くなり、与えらる裁量も多くなります。はっきり言って、スペシャリストとして扱われた方が仕事自体はやりやすいです。

でも、一つ弊害があって、ずっと一つの仕事をしていると、視野が狭くなってしまいます。そうすると、発想も乏しくなってしまうんですよね。どうしても。ぼくも今、自分自身をとても心配しています。

 

医療の基本的にお互いの仕事を繋いで行くことになります。ちょっと専門的な話になりますが、具体例を挙げます。

肺がんの脳転移の場合、放射線治療の適応となる場合が多いですが、腫瘍の大きさや個数で治療の方法は変わってきます。

診断は造影剤を使った頭部MRIで行われるわけですが、頭部MRIの条件を小さな転移をも描出できるように調整しておく必要があるわです。

でも、放射線治療を全く経験したことが、MRIのスペシャリストは以外とこういったことを把握してない場合が多いです。

こういった、ちょっとしたことを把握しておくだけで仕事のクオリティは変わってくるわけです。

 

なので、一度色々な仕事を体験して全体を俯瞰できる能力を先に養っておく方が、後々、得をすると思うのです。

 

一定期間はスペシャリストとして活動

とはいえ、ずーーっとジェネラリストでやっていくのも少ししんどいものがあります。ジェネラリストは上司からいいように使われる場合が多いですし、これといった一芸に秀でたものがないと周囲に対する説得力にかけます。

 

特に後輩からのみられ方が懸念されます。“OOOOOの分野ですごい人”の方が、後輩に対して指導した時の反応も自然と変わって来るでしょう。ぼくならそうなります。

 

ジェネラリストとして動く期間に自分のやりたいこと、得意な分野をしっかりと客観視して、そこでスペシャリストとして勝負するのがいいと思います。ここで一つ問題としてあがるのが、”自分のやりたいこと” と ”得意な分野” が違うことです。

”自分のやりたいこと” = “自分の興味や欲求”

”得意な分野” = “ジェネラリストして経験から作られる”

となるので、必ずしも一致しないです。じゃあどっちを選ぶのか??

 

ぼくは ”自分のやりたいこと” をやることを強くお勧めします。

 

スペシャリストとして周囲に認めてもらうには、時間と労力が必要です。”自分のやりたいこと” を他に置いといて、別の分野でずっと頑張り続けることは精神的に厳しいかな、、、、と思うのです。

 

多少まわりわがままと言っても、”自分のやりたいこと” を優先してやった方が良いです。しっかりとした、結果を残せば周りは認めてくれます。

あとはジェネラリストのふりした雑用かな〜

これは僕がこれから実践しなけばいけないこと。一定期間はスペシャリストとして頑張りたいのですが、あとは、雑用係に徹しようかな、と思っています。

 

サボるわけではなくて、後進に席を譲りたいのです。年齢がいくと発想力も貧困になりそうですし、仕事のスピードも落ちていきそうですし、良い後輩を育成して、彼らが活躍しやすいように雑用をこなそうかな、と考えています。

 

最近、僕はこう考えています。

”ここで仕事をしている意味を最大化する”

簡単にいうと、できるだけ多くの人の役に立ちたいということなのです。

 

例えばの話ですが、僕がどんだけ頑張っても1日に対応できる患者さんって上限があります。僕と同じだけ、もしくはそれ以上の人材を一人育成できれば、対応できる患者数が2倍になります。二人育成できば、僕と合わせて3倍の患者さんに対応できます。さらに、その彼らが良い後輩を育成してくれれば、どんどん実力を持った技師が増えることになります。

”良い後輩を育てる”というのは、とても大きな意味があるのではないかな、と考えるようになってきました。少し偉そうな感じになってしまいましたが、最近の本音です。

 

でも、具体的にどうやったらうまく引き継いでいけるのかは見えていないので、今は諸先輩にいろいろと聞いて回っているところです。考えがうまくまとまったら、こちらでUPできれなと思っています。

 

ということで、長文で失礼いたしました。今回は、ジェネラリストとスペシャリストにて考察してみました。