【医療統計の基本のキホン(1)】グラフに統計的処理の結果を乗せる。

プレゼンに説得力を持たせるためには、

グラフや図を用いたみやすい資料が必要ですが、

統計処理を施したデータを提示することも非常に重要です。

医療プレゼン資料作成のために最低限必要な統計知識を身につけるための解説です。

僕は統計に関してはズブの素人で完全勉強不足です。

ご指摘や、やさしいお叱り大歓迎です。

少しずつ、皆さんでこのシリーズをブラッシュアップできれば幸いです。

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統計処理の重要性

データに説得力を持たせるには、統計処理が不可欠です。

例をあげて考えてみます。

男子高校生の平均身長を考えてみます。

オーストリア 179.2cm
ブラジル 173.1cm
日本 170.7cm

参考資料 http://www.averageheight.co/average-male-height-by-country

 

オーストリアはあきらかに日本より高そうですね。

平均で9.2cmも高いです。

これはほぼ間違いないでしょう。誰でもわかります。

ブラジルとはどうでしょう??

3cm弱ととても微妙な差ですね。

次の様な疑問が浮かびませんか?

 

今回測定された高校生グループと違うグループを連れて来たら結果が変わるかもしれません。

 

でも、やっぱり変わらないかもしれません。

 

もしくは、この3cmの差は本当に微々たるもので気にしなくてもよいものかもしれません。

こういった疑問をはっきりさせるのが統計処理です。

 

いまのデータ提示で言えることは、

”男子高校生の平均身長はブラジルの方が日本よりちょっとだけ高いかも。。。”

ぐらいです。。。。

 

これが統計処理をすると、

”男子高校生の平均身長はブラジルの方が日本より有意に高い。”

 

もしくは、

 

”男子高校生の平均身長はブラジルと日本で有意差がない”

(”有意に” は、”明らかに”とか”統計的な意味をもって”と解釈してください。)

 

となります。どうでしょう??一気に説得力が増しますね。

統計 グラフ

 

グラフに統計的処理の結果を乗せる

では、プレゼン資料で前述のような、

”有意に高い” とか ”有意差がない” とかを

いちいち文として記述が必要かというとそうではありません。

 

グラフに統計処理の結果を一緒に書き示すのが一般的な方法です。

つまり、グラフをみれば、

 

”どのくらいの差があって、

それが統計的に意味をなす差なのか、どうか??”

 

というところまで、読み取ることが可能なわけです。

 

下記のグラフで

”AとBの間には統計的有意差がある”

と読み取れます。

”*”(アスタリスク)が”有意差あり”の意味で、

2群間の間に線を入れるのが慣例です。

グラフ 有意差あり

対照的に、

下の図は”有意差なし”を示しています。

”n.s”は”no significant = 有意差なし”

という意味です。

グラフ 有意差なし

 

グラフへの書き込みのちょっとしたコツ

グラフ作成に関してはいつくかのツールがあります。

Excelの他にも統計解析ソフトやPythonなどのプログンラミング言語でも書くことが可能です。

とりあえず、今回はExcelでサクッとグラフを作ることを想定します。

 

Excelでグラフを作成した場合は”*”やグラフ間の線、

もちろん”n.s”も一回の操作で表示させるようなことはできません。

 

なので、Excelでのグラフをプレゼンソフト(Keynote、パワーポイント)に貼り付けた上で、

線を加えたりしてあげた方が作業量が減らせると思います。

また、できあがったら拡大してスクリーンキャプチャから、

トリミングして画像ファイルで保存しておくとその後の扱いが楽ですよ。

もちろん、編集が必要になった時のためにKeynoteおよびパワーポイントファイルは保存しておきましょう。

有意差あり

ということで、今回は統計処理の意味と、そのグラフへの書き込み方の初歩部分を解説しました。

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